日頃の感謝の気持ちを伝えるお歳暮ですが、
お歳暮にもきちんとしたマナーがあります。
贈る側も贈られる側にもある、知っておくべきマナーをお教えします。
お歳暮を贈る理由や由来
お歳暮とは、年末にお世話になった人に感謝の気持ちを込めて贈る贈り物の事です。
その由来は様々ありますが、新年にご先祖様の霊を迎えるお祭りのお供え物を、年末に持ち寄る習慣があり、それがお世話になった人へ贈り物をするという習慣に変化していったと言われ
ています。
また、江戸時代の商人がお盆と暮れに半年分ずつ決済をしていた際に、お礼としてお中元、お歳暮に贈り物をしていたのが、今のお歳暮の風習となったと考えられています。
去年のお歳暮ギフトの様子が↓↓↓の動画で見られます。
お歳暮に熨斗(のし)はつけるべきか?
基本的に熨斗は付けておいた方が無難かと思われます。
身内や親戚の場合は付けずに電話で送った旨を伝えておけばそれでも良いですが、会社の上司やお世話になった方に贈るのであれば、熨斗は付けた方が印象は良いでしょう。
また、熨斗に入れる名前ですが、配送の場合は伝票に送り主の名前が明記されていますので、基本的に不要となります。
のしの名入れだけ連名にしたい場合など、伝票とは違う名前にしたい場合はそうしても何ら問題はありません。
ただ、今はエコ包装などもありますので、名入れが出来ない場合も多くありますので注意が必要となります。
お歳暮を送る際の注意点
基本的にお中元やお歳暮は長く続けるのが当たり前となっています。
ですから1度だけ送るというのは失礼な事となります。
また、突然贈るのをやめてしまうことも失礼にあたります。
もし1度だけ贈りたいという場合は、お礼と言う形で贈るようにしましょう。
また、長く続けたものをやめたいという場合は、お歳暮だけ贈るようにして、金額も少し低めの物を贈ってからやめるようにすると角が立たずにやめられます。
お歳暮を贈るのに適切な時期は?
お歳暮は基本的に12月上旬から20日頃に贈るのが適切と言われています。
ですが地域などによっては11月下旬から贈り始めたり、12月中旬から贈り始めたりする場合があります。
目安としては12月中旬頃が良いかと思います。
また、12月20日を過ぎたけれど年内に贈り物がしたいという場合は、お歳暮ではなく寒中お見舞いや寒中お伺いとして贈るようにした方が無難です。
ですがそこまで難しく考える必要はないかと思います。
喪中の場合はお歳暮は送らない方がいいの?
喪中の場合も感謝の気持ちを伝える贈り物ですので、贈っても問題ありません。
ですが、初七日、四十九日が終わっていない場合はやめておいた方が良いです。
また気になる場合は先方にお伺いを立ててみるのも一つの手です。
お歳暮の予算はどれくらいが適切?
おおよそのお歳暮の金額の目安は決まっています。
お歳暮の相場は大体3000円から5000円です。
基本的にお世話になった人にほど高いものを贈るのが一般的です。
また、既にお中元を贈っている場合は、お中元と同じくらいの値段か、お中元に比べて2割から3割程度値段の高いものにすると良いでしょう。
お歳暮のお返しはどうすればいいのでしょうか?
お歳暮というのは、お世話になっている方へお礼の意味を込めて贈るものの事です。
また、目下の者が目上の者に贈るというのが一般的なので、基本的にお返しの必要はありません。
相手が友人や同僚の場合は、同じくらいの値段の物をお返ししても大丈夫です。
ただお歳暮としてではなく、お年賀として贈るようにしましょう。
お礼状はいずれの場合も出すようにしましょう。
お歳暮のお礼状の例文
拝啓
寒さが厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、このたびはお心づくしの品をお送り頂き、誠にありがとうございました。
家族一同で食後のデザートに美味しくいただいております。
いつもながら細やかなお心遣いに感謝するばかりです。
まだまだ寒い日が続くようですので、皆様どうかご自愛くださいませ。
取り急ぎ書中にてお礼申し上げます。
敬具
このように、基本的には
・時候の挨拶
・お礼
・喜んでいるという旨
・末文
・結びの挨拶
といった流れが一般的となっています。
親しい間柄の場合は砕けた文章や可愛らしい絵葉書などを使っても良いかもしれません。
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