デングウイルスによりかかる病気はデング熱だけではありません。
世間に浸透していないデング出血熱について教えます。
2回デング熱にかかると重症化するのは本当なのでしょうか。
デング出血熱とは?
デング熱から復帰した紗綾さんが会見で言っていたデング出血熱について説明します。
先日、東京の代々木公園で蚊に刺されデング熱にかかってしまった紗綾さんが復帰会見をしました。
その際に仰っていた「2回デング熱にかかるとデング出血熱になり重症化する」というのは、本当です。
ですが、2回感染したから必ずなるというものでもありません。
デング出血熱は1回目からでもかかることがある病気です。
ですがかかる人の割合は全体の5%未満とごくわずかで、2回目からはデング出血熱にかかるリスクが増えるというものです。
デング出血熱は、初期症状はデング熱と同じなのですが、熱が下がる頃に血管からの出血、胸や腹に水が溜まり、鼻血や血便、下血といった症状が現れます。また、ショック症状を引き起こし、デングショック症候群になることもあります。
これらから分かる通りデング熱よりも重症であり、出血する分死亡率も15%に上がります。ですので、2回目以降は刺されないように注意した方が身の為です。
紗綾さんの復帰会見は↓↓↓の動画で見られます。
デング熱の治療法は?
デングウイルスに対する特別な治療法は今のところありません。
熱が出たら解熱剤で冷ますなど、ただただやりすごすしかない病気です。
これはまだ日本で流行り始めたばかりの病気だからです。
ですが、病院できちんとした治療を受ければ致死率はぐんと下がります。
デング出血熱の後遺症は?
デング出血熱に後遺症はあるのでしょうか。
今のところ後遺症というものは確認されていません。
これはデング熱、デング出血熱の両方に言えることです。
ただ、全くもって後遺症がないとは言い切れません。今のところ感染患者からは後遺症が見られないというだけで、自分がかかってしまったら後遺症が出た一番目の患者になるということもありえます。
ですので、まだまだ注意が必要です。
デング出血熱とエボラ出血熱、名前が似ているけれど違いは?
全く持って違うものです。
デング出血熱とは、デングウイルスを持った蚊に刺され、その中でもごくわずかな人がかかる病気です。
日本でもデングウイルスを持った蚊が最近確認されました。
エボラ出血熱とは、ギニアなど4ヶ国で確認されたウイルスの症状のことです。非常に危険なウイルスですが、今のところ日本では確認されていません。
内出血をするという点では同じですが、症状の重さが違います。また、デング出血熱の致死率が15%なのに対し、エボラ出血熱は50から80%と非常に高い致死率です。
また、デング出血熱は人から人へ感染することはありません。あくまでも、蚊に刺された人から出る症状です。
ですがエボラ出血熱は、空気感染はしないものの、人から人へ飛沫感染します。感染者の血液や唾液などの分泌液が肌に触れただけで感染するのです。また、防護服などで完全防備をしていたにも関わらず感染したという例もあります。
エボラ出血熱は大変危険な病気ですが、デング出血熱はとにかく蚊に刺されないよう注意することで防げる病気となっています。