70年ぶりに日本国内で感染が確認されたデング熱。その症状と予防方法を教えます。
代々木公園に始まったデング熱は、東京・新宿中央公園、大阪・高槻にまで広がりを見せています。
近くに行かないからといって、油断は出来ません。
そもそもデング熱とは、デングウイルスによって引き起こされる感染症のことを言います。
感染経路はデングウイルスの感染患者の血を蚊が吸血し、その蚊に刺されることで人にうつります。
咳などで人から人へ直接感染することはありません。
元々は東南アジアや南米へ旅行に行った際に、現地の蚊に刺されることによってその人にのみ発症していたのですが、
今回は渡航歴のない人からも発症をしているため話題になっています。
潜伏期間は主に3~7日。長い人の場合15日ほどかかり、早い人であれば2日ほどで発症します。
大体の人は蚊に刺されたことを忘れたころに症状が出るのが特徴です。
しかし、8割の人は症状が出ずに、一般的な蚊に刺された時と同じ症状だけで終わります。
また、↓↓↓の動画ではデング熱の由来を説明しています。
もしかしたらデング熱かもしれない。その症状とは。
潜伏期間を終えて急な高熱から始まり、目の痛みや充血、頭痛、顔が赤くなるといった症状が出始めます。
この時、咳やのどの痛みを訴える人もいるそうです。
さらに時間が経つと、筋肉痛、関節痛、身体のだるさを覚えます。
発症してから4日ほどで胸から全身にかけて発疹が出始めます。発疹にかゆみはあまりありません。
しかし、通常は1週間ほどで回復します。後遺症が残ることもないそうです。
怖いのは2回目から。1回目の時より症状が重くなります。
またデング熱から、デング出血熱に発展する可能性も高くなります。
デング出血熱とは、最初はデング熱と同じ症状が出ます。
しかし熱が引いてきた頃に、血液中の血漿(けっしょう)が血管から漏れたり、出血をしたりといった症状が出始めます。
この場合、致死率が5%から15%と跳ねあがり、かなり危険な状態になります。
もし子供が感染してしまった場合にどうすればいいのでしょうか。
子供の場合、感染しても回復が早いのですが、その分デング出血熱へと発展する可能性も高いのです。
子供がデング出血熱にかかってしまった場合は、最悪の場合死に至ります。
早めに病院へ受診するのが賢明でしょう。
デング熱に対抗するワクチンは今のところありません。
流行り始めたばかりの感染症ですので、予防接種なども行われていません。
ですので、自分で対策をして、しっかりと予防することが大切です。
自分の身は、自分で守るしかないのです。
デング熱に対する感染予防としては、長袖長ズボンを着用し肌を極力出さない、虫よけスプレーなどで虫を寄せ付けないといった方法があります。
蚊に刺されないということが一番の対処法なのです。蚊の生息する10月頃までは油断出来ませんので、しっかりと予防をすることをおすすめします。